毎月第2水曜 名古屋八事 マイクパフォーマーの楽園

詩のあるからだ
ご注意 ここは旧サイトです。
2011年3月(三代目主催者 若原光彦)までの記録として
管理、公開されています(更新履歴)。
2011年夏からの情報は(五代目主催者 三原千尋さん)の
Twitter @ametotaiyo をご参考ください。
2007年9月12日〜
2008年1月9日の録音
●はじめに

2007年9月から前回(2008年1月)までの録音です。各回の各出演者さんごとにファイルを分けてあります。なお、各出演者さんからのご希望により、一部の音声は伏せさせていただいてます。そのほか、若原の判断により不掲載とした部分もあります。

ちなみに今回、ファイルの中にはひとつで8〜9分になっているものもあります。
当会はパフォーマンスの持ち時間を「ひと組1回、6分以内をめやすに」としてますが、これはいろいろ許容したゆるいガイドラインです。現状、たいていは6分をオーバーしてもそのままやり切っていただいています(もちろん、あまりに終わりが見えないようなら止めますけど)。
通常、音声掲載ではフリートークの部分を削ったりして聞きやすいサイズに小わけするのですが……「自己紹介やフリートークも含め、その時間全体がパフォーマンスになっている」ものも多かったので、今回はわけ方がやや長めになりました。

●録音を聞くには

いちファイルのみを聞きたい場合は、各所の「♪」リンクをクリックして下さい。MP3ファイルがダウンロードされ、PC内の再生ソフトで再生されるはずです。

複数を連続して聞きたい場合は、各所の「♪PLAYLIST」リンクをクリックして下さい。再生リストファイル(M3Uファイル)がダウンロードされ、MP3ファイルが連続で再生されます。

うまく再生できなかった場合はこちらのページをご参考に。

どの音声ファイルも、MP3、ステレオ、80kbpsです。ごゆっくりどうぞ。

●ぜんぶ連続再生したい場合はこちら

「詩のあるからだ」2007年9月12日〜2008年1月9日の録音
3時間53分 133MB MP3 ステレオ 80kbps
♪PLAYLIST

●2007年9月12日の録音 ♪PLAYLIST

15名の方がエントリーされました。この日は例外的に火曜日の開催でした。

  1. SUEさん
  2. かのさん
  3. 長谷川節子さん
  4. 山田哲也さん
  5. 野原明日香さん
  6. まさもとひろとさん
  7. つちやしほさん
  8. シンジさん
  9. 水尾佳樹さん
  10. 村田仁さん
  11. 岡本はなさん
  12. 江藤莅夏さん
  13. のみぴょんさん
  14. ISAMUさん
  15. ピーメンさん

録音マイクを設置した位置が悪かったようで、そばのお席での音がちょこちょこ入ってしまいました。すみません。

ひさびさにいらっしゃった野原明日香さんは、亡くなられたご友人への思いとあまんきみこ作の童話「ちいちゃんのかげおくり」がリンクした詩をリーディングされました。録音を聞き返しながら、写真、残像、表現、残す、残される……いろんなことを改めて考えさせられています。

岡本はなさんは、この日「詩のボクシング」香川大会の予選で読まれた「茶色い空洞」という作品をリーディングされました。街頭で茶色い空洞に追いかけられるという、幻のようなお話です。ひたひたとした怖さ、不安感がありました。聞いていてじわじわ絵が浮かびました。

ピーメンさん、かのさんが初のご参加でした。ピーメンさんは飛び入り参加、ギターを奏でつつほがらかに松山千春の「大空と大地の中で」を歌われました。ただ暖かいというより、厚い、そんなお声でした。
かのさんの朗読に、私は「その人自身が自作を読む」ということの強さを感じました。強い、といっても激しい読み方をされたとか、そんなことではなくて。その人がそこにいて、自分の言葉を出そうとする、その行為の意味やエネルギーについてです。

のみぴょんさんにはびっくりしました。YMOの「ライディーン」をウクレレとホーミーでやらはったんです。あっけにとられました。大変おもしろい、すさまじいものでした。私の耳には、実際には弾かれていない音まで聞こえてたかもしれない。なんというか、触発され、喚起されぐるぐる飲み込まれるような一発でした。衝撃的でした……。

時期的なリンクから「9.11」に関する作品もリーディングされました。ふり返ってみると、それぞれに発揮された、全体としてはメリハリの激しい夜でした。

●2007年10月10日の録音 ♪PLAYLIST

13組、14名の方がエントリーされました。再び通常、第2水曜に戻っての開催です。

  1. 村田仁さん
  2. まさもとひろとさん
  3. 長谷川節子さん
  4. 沙羅双樹ふたたびさん
  5. SUEさん
  6. eRiさん
  7. 若原光彦
  8. 水尾佳樹さん
  9. 平林明生さん
  10. 江藤莅夏さん
  11. つちやしほさん
  12. ピーメンさん
  13. ISAMUさん

「沙羅双樹ふたたび」さんは、夏撃波さんと沙羅さんのユニットです。この日にやられたのはピアソラの名曲「リベルタンゴ」。ギターとアコーディオンでの演奏が耽美でした。迫力がありました。

SUEさんは、雑誌のコンペにて入選した曲のアレンジを流されました。eRiさんは雑誌「ブルータス」の特集「言葉の力」からいくつか詩や文章を読まれました。水尾さんがMCで「『半分愛して』、いいですね」と言ってらっしゃいますが、これはeRiさんが読まれた寺山修司の作品のことです。「私を半分愛してください/全部は いやよ/全部は こわい」というフレーズが頭に残る、奇妙でやさしい詩です。

個人的には、平林さんのリーディングにめろめろっときました。「塩茹で」という単語が大変印象的で、実感的で……ホクホクするんだけどヒリヒリ痛くもある。体感的で風味があって、どこかいとおしくて。良かったです。

なおこの月、若原は禁煙を試みておりました。若原はリーディングではなく、そのことをフリートークしています。うまくいけば面白いんじゃないかなあと思って試してみたんですが、あらかじめ考えておいたことが総崩れして180度裏返ってそれがさらに180度また裏返って結果オーライ、みたいな妙な結果となっています。聞き返すと恥ずかしいですねえ。

●2007年11月14日の録音 ♪PLAYLIST

15組、15名の方がエントリーされました。田中さんが初のご参加でした。

  1. 長谷川節子さん
  2. 江藤莅夏さん
  3. 山田哲也さん
  4. ピーメンさん
  5. 田中さん
  6. 岡本はなまさもとひろとさん
  7. かのさん
  8. 若原光彦
  9. eRiさん
  10. 水尾佳樹さん
  11. つちやしほさん
  12. ISAMUさん
  13. SUEさん
  14. 平林明生さん
  15. のみぴょんさん

10月に若原がした禁煙の話ですが、この11月に多少の後日談をしました。かいつまんで言うと「禁煙失敗しました」のご報告でした。録音を聞いていたたまれなくなりました(笑)。「フリスクやミンティアに詳しくなりました」とか、しょーもない話だったのでその部分は不掲載とさせて頂きました。誰にだって失敗ぐらいあるっ!
なお若原がリーディングの冒頭で「1997年」と言っていますが、これは「2007年」の間違いです。咄嗟のことで読み違えてしまいました。

この月は、自作以外の作品をやられる方がいつもより多かったようです。岡本はなさんは、まさもとさんのリクエストにより、作品を代読されました(ユニット名はこの日限定で「岡本はなまさもとひろと」)。
eRiさんは関東の詩人、コバヤシダイゴさんの作品をリーディングされました。SUEさんはご自身の旅の思い出とからめて、フィッシュマンズの歌詞「感謝」をリーディングされました。山田哲也さんは、会場にあった中日新聞を手にとって、一面の「中日春秋」を朗読されました。

ピーメンさんの歌われた「翼があるの」という歌が不思議でした。「翼をください」ではなく「翼があるの」。こんな曲があるのかあ……と興味深く聞かせていただきました。

のみぴょんさんがやられた、谷川俊太郎作詞「ぽつねん」も興味深かったです。「おばあさんがひとり・ぽつねん……」という、しずかで奇妙な歌でした。最後の最後でトーンが変わるのがまた不気味で……だけどどろどろした怖さじゃなくて、「世にも奇妙な物語」的なスカッとした不気味さで。うーん、面白い曲があるものだ……。のみぴょんさんの高く通るお声によくマッチしていました。「声っていろんな活かし方があるんだなあ」とあらためて思いました。

●2007年12月12日の録音 ♪PLAYLIST

2007年ラストの回です。16名の方がエントリーされました。

  1. 若原光彦
  2. 青流星☆ゆうこさん
  3. かのさん
  4. まさもとひろとさん
  5. 村田仁さん
  6. ピーメンさん
  7. 長谷川節子さん
  8. シンジさん
  9. 水尾佳樹さん
  10. 藤田さん
  11. のみぴょんさん
  12. 江藤莅夏さん
  13. 平林明生さん
  14. eRiさん
  15. SUEさん
  16. ISAMUさん

一般のお客さんがおひとかた、長時間、興味を持って聞いていって下さいました。録音にちょこちょこ入っている男性の声がその方です(お席が録音マイクに近かったので、やや大きめに入ってしまってます……)。

この日は『詩のあるからだ』が4年めに突入した日でした。早いものですね……。
それとは関係ないのですが、この日、若原は「トップバッターとして書きかけの作品をやってみる」という暴挙に出てみました。結果は惨敗。作品がナシかアリか試したかったのですが、ダメでした。あっはっは……笑えないのでその音声は非公開です。

藤田さんが初のご参加でした。また、シンジさん、青流星さんが久々のご来場でした。ISAMUさんのはからいで、青流星さんにバースデーケーキのプレゼントもありました。ギャグか本気か、どさくさまぎれに誰かが誰かに求婚してたみたいですが……それは忘れました、忘れたことにしました(笑)。

eRiさんの、BGMを使ってのリーディングが印象に残っています。タイミングを計ってワッと声を踏み込ませる。しかし、手や体はリラックスさせて軽やかに自然と揺れる、揺らす。活き活きしているように見えました。

録音を聞き返してみると、SUEさん(&伴奏のみぴょんさん)のやられた歌の歌詞も印象的ですね。いろんな気持ちや情景が含まれていて、表現や創作の希望的な部分を感じさせられて。

●2008年1月9日の録音 ♪PLAYLIST

あけて新年、12名の方がエントリーされました。ISAMU2008(イサムにせんはち)さんはこの夜限定のお名前です(笑)。

  1. SUEさん
  2. ISAMU2008さん
  3. つちやしほさん
  4. 田中さん
  5. 若原光彦
  6. 洪美怜さん
  7. 岡本はなさん
  8. ピーメンさん
  9. まさもとひろとさん
  10. 夏撃波さん
  11. 江藤莅夏さん
  12. のみぴょんさん

意外な気もしますが、洪美怜さんは2007年7月からひさびさのご参加でした。1作品めから、私はニヤニヤしっぱなしでした。うまいなあちくしょう、って思って。面白いもの、うまいものに接すると私はニヤニヤしてしまいます。「今後の予定……? ひたすら沈没することですね!」の部分では声を上げて笑いそうになりました。くっそー、面白いなあ。やられました。

夏撃波さんは25年間使ったギターがひび割れてしまい、去年11月にギターを新調し、慣れ始めてきたとのことでした。
この日はその新しいギターで山口洋(やまぐちひろし)さんの「ガールフレンド」という曲を歌われました。「イエス」「ハピネス」「サッドネス」というひとことがゆったり繰り返される歌詞です。悲しさや空しさを耐えている、こらえているようにも感じられるのですが……受け入れる、抱きしめる、といった感じもする……広いイメージの歌でした(この曲についてはファンの方からも反応が大きいようです。検索してみると大勢のさまざまなレビューが出てきました。こちらで山口洋さんご自身によるコメントも読めます。「made in Aso」「land of music」というアルバムに収録されているとのことで、このアルバムもまたファンから高く評価されているようです)。

この日は、田中さんのひたむきなリーディングも心に残りました。目の前にその人がいて、その人格があって、背景があって、未来があって、言葉がまっすぐこちらに投げられる。大切なことをひとつ思い出させていただいた気がします。

●ふりかえって

9月以降、毎月「なんだか人が増えたなあ」と感じていました。ぼんやりとではなく、実感として。演じられる内容も多彩になりました。びっくりさせられることも、うっとりさせられることも、苦笑させられることも。本当に多彩になりました。

そのぶん第2部「よみくらべスラム」が開催されない月が普通になってきちゃいました。だいぶ前には「ひと組6分を厳守してもらって、スラムの時間を確保しなきゃないけないかな」と勝手に焦っていたんですけど……最近は「スラムがなくても場がちゃんと充実してる、いいな」と考えるようになりました。
現在のところ第1部「オープンマイク」主体で会がにぎわってますし、しばらくは今のまま、持ち時間制限は柔軟なままで行くことにします。それぞれのお話や作品や即興を聞いていたいなって。

……2007年9月〜2008年1月、ありがとうございました!

●みなさんのおしらせ

いろいろな方が告知をされていましたが、その中でも現行の情報について、以下にまとめておきます。


若原光彦 2008-02-12

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